監修:亀田総合病院 ウロギネセンター長 野村昌良
どのように医師へ尿もれを相談したらいい?
医師との会話をスムーズに行うために
多くの人が尿もれ (UI = Urinary Incontinence) に悩んでいるにも関わらず、たとえ医師相手でも、悩みを相談するのを躊躇してしまうようです。かかりつけの医師や、泌尿器科医、婦人科医、といった専門家に相談し、あなたに最適な尿もれ対策を見つけましょう。会話をスムーズにするために知っておいたほうがよいことがいくつかあります。
悩んでいるのはあなただけではありません
尿もれ (UI) は特別な病気ではありません。医師はこれまでも多くの方の相談を受けているはずです。自分だけがこんな悩みを抱えているのではないか、と不安に思うこともあるかもしれませんが、恥ずかしがらずに気軽に相談してみましょう。
普段通りの会話をするように相談してみましょう
尿もれ (UI) の悩みを打ち明けたら、医師はそれに対して「トイレに行く回数が増えましたか」「常にトイレに行きたいと感じますか」などと、診断のために適切な質問をしてくれるはずです。「尿がこんな時にもれて困っています」と簡単な会話から始めてみましょう。
病院に行く前に考えておくとよいこと
以下は、尿もれ (UI) について相談したとき、最初の問診で尋ねられる質問です。適切な診断をしてもらうために、以下のような質問に答えられるよう準備をしておきましょう。
尿もれ (UI) はどんなときに起こりますか?
一日に排尿回数はどのぐらいですか?
夜間にトイレに起きる頻度はどれぐらいですか?
毎日どれぐらい水分を摂取しますか?
急にトイレに行きたくなって間に合わないことはありますか?
咳、くしゃみ、運動をするときに尿もれ (UI) はありますか?
尿もれ (UI) が仕事や社会生活の妨げとなっていますか?
医師の判断によって、検査をすることもあります。
診断と対策
医師は会話に基づいて、尿もれ (UI) の原因や尿もれ (UI) のタイプを診断することができるでしょう。そして、最善の対策を医師と一緒に話し合いましょう。