女性特有の悩みを解決するフェムテック。

フェムテックは、月経管理アプリケーション「Clue」を開発したデンマーク人女性起業家・Ida Tin氏が使い始めた言葉で、2013年頃から徐々に広まったといわれています。女性の社会進出や、ジェンダー平等意識の高まりなどを背景に、女性特有の悩みや問題が可視化され、急速に注目されるようになりました。

フェムテックがカバーする領域は広く、主なカテゴリーとしては、妊娠、不妊、月経、産後ケア、更年期、婦人科系疾患、ウェルネス(健康全般)、セクシュアルウェルネスなどがあります。例えば、産後ケアの骨盤底筋を鍛えるトレーニング機器 や、ハンズフリーの搾乳器、生理管理アプリ、ネットでの各種診断サービスなど、種類 は多岐にわたります。

フェムテックで相談しやすい環境づくりを。

フェムテックの市場規模は世界的に拡大傾向にあります。

日本国内でも フェムテック元年とされる2020年は597億800万円、2021年には635億8,400万円になる見込み※1 。

経済産業省では、女性の健康問題による社会経済上の損失は年間推計6,828億円に上ると試算しています※2。

女性の社会進出が推進される中、健康面の課題を抱えながら働く女性を支援するべく、経済産業省は2021年度からフェムテックサービスを展開している企業の実証実験の支援に乗り出しました※3 。

中でも注目は、愛知県や岐阜県を中心に20の産婦人科クリニックを運営する医療法人 葵鐘会の実証事業です。

「産婦人科による働く女性の健康やライフイベントに伴う悩みや不安に関するオンライン相談事業」というプロジェクトで、各ライフステージによって直面する女性特有の課題解決に取り組むというもの。

中部国際空港 セントレアで働く女性を対象に、葵鐘会に在籍する助産師を中心とした看護スタッフ約400名がオンラインで相談に対応。

妊娠・出産等のライフイベントと仕事の両立など、ウェルビーイングの実現を支援します。今後は、一般企業への導入や展開も行う予定とのことです。

医療法人葵鐘会について詳しくはこちらからご覧ください。

※1 出所:(株)矢野経済研究所「フェムケア&フェムテック(消費財・サービス)市場に関する調査(2021年)」2021年10月20日発表

※2 参考文献 経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて」(2019年3月)

※3 経済産業省 令和3年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」

更年期以降のフェムテックと「GSM」。

更年期以降に、かゆみや乾燥、頻尿、UI(尿もれ)、性交痛などがあれば、「GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause/閉経関連尿路生殖器症候群)」の可能性があります。

GSMは、2014年に国際女性性機能学会などで新たな疾患として提唱されたもの。かつては老人性腟炎と呼ばれ、老化だから仕方ないとされてきましたが、ケアをしなければ症状は悪化し、中高年女性のQOLは著しく低下します。

第2次ベビーブーム時代に生まれた団塊ジュニア世代(1971年~1974年生まれ)が更年期を迎えています。

最新の経済産業省のレポートでは、女性の閉経前5年間と閉経後5年間を合わせた10年間を「更年期」と呼び、症状としてのぼせ、ほてり、発汗などのホットフラッシュや、気分の落ち込み、イライラなどの精神症状が現れると言われています。

人口動態から考えても、 今後、更年期をケアするフェムテックの需要はますます高まるといえるでしょう。

フェムテックでGSMに役立つ情報を得たり、フェムケア製品を活用することで、更年期以降の毎日を快適に送りたいもの。

フェムテックの広がりにより、女性特有の健康課題を話題にしやすくなってきた今だからこそ、ぜひ積極的にケアすることをおすすめします。

もっと快適に! ウィスパーでフェムケア。

尿ケアパッドなどもフェムケア製品のひとつ。

ウィスパーなら、軽いUI(尿もれ)用の吸水ライナーから、吸収力に優れたパッドタイプまで、幅広い商品をラインナップしています。

自分に合ったウィスパー製品を見つけて、フェムテックを活用しながら、1日中快適に晴れやかな気持ちで過ごしましょう。

<記事監修>

医療法人葵鐘会

「安心して産み、育てる社会へ」

葵鐘会(きしょうかい)では、地域の特性に応じた産科医療施設を各所に整備し、「ベルネット」として連携を図り、どこでも高いレベルの医療とサービスを受けられる環境を提供することで、地域医療の発展と高度化に貢献しています。

https://www.kishokai.or.jp/