ご本人と話し合い、想いを共有しておきましょう。

家族の介護問題を考えるとき、最初に知っておきたいことがいくつかあります。まずは、「ご本人の希望を知る」ということです。尋ねにくい場合は、介護に限らず今後の暮らし方などを、世間話の延長で聞いてみましょう。自宅での介護や、施設を利用した介護など、ご本人の希望する介護環境のかたちが見えてくる場合もあります。すぐに結論を出そうとはせず「どんな介護を受けたいのか、考え方を聞いてみる」ということから始めてみてはいかがでしょうか。

余命告知や延命治療などについても、できれば話し合っておきたいもの。とてもデリケートな話題ですが、もしものときにご本人の意思を尊重した上で、医師に希望を伝えることにつながるでしょう。「終活(しゅうかつ)」の中で、家族へのメッセージを綴る「エンディングノート」に取り組まれるケースもあるようです。

☑聞いておきたいこと

  1. もし介護を受けるとしたらどのような環境が良いですか?

    ・地域(住み慣れた地域 子どもの家の近く 親戚や友人の住む地域 その他)

    ・場所(自宅 子どもの家 老人ホームなどの施設 病院などの医療機関 その他)

  2. 誰に介護を希望しますか?

    ・家族中心の介護

    ・家族と専門のスタッフ(ホームヘルパーなど)で連携した介護

    ・専門のスタッフ (介護福祉士・看護師・ケアマネジャーなど)にサポートしてもらう介護

  3. 介護に関するお金の使いみちの希望は?

    ・在宅での介護サービスをできるだけ利用

    ・介護状況に応じた自宅の改築資金にする

    ・施設などへの住み替え

    ・家族に任せる

☑機会があれば聞いておきたいこと

  1. 余命宣告を受けた場合、告知してほしいですか? また誰に告知してもらうのがいいですか?

  2. 延命治療についてはどんな考えをもっていますか?

  3. 葬儀やお墓に関するこだわりや希望はありますか?

    ・葬儀の形式

    ・参列者

    ・入るお墓のこと(先祖の墓、夫婦の墓、共同墓地、納骨堂など)

介護に関わる家族同士の関係づくりを。

実家から離れたところで生活している場合は、週に何度か電話をし、気軽に相談し合える関係を築くなど、まずは親子のコミュニケーションをはかりましょう。介護をスムーズに行うためには、良好な親子関係や、ふだんからこまめに連絡を取り合っていることが重要な意味を持ちます。

兄弟姉妹で、親への思いや価値観などを話し合っておくことも大切なこと。同居の可能性や、介護費用など、率直な意見を出し合い、お互いに協力できる体制を整えておきましょう。

☑介護を円滑にするために心がけておきたいこと

  1. 介護に関して、どんなイメージをもっているか家族で話してみましょう

  2. 介護にかかる費用や時間の分担についてどう考えているか家族に聞いてみましょう

  3. もし、介護が必要になったら誰が中心になり、どのように協力できるかを話し合いましょう

  4. 介護に関する情報、家族の近況など、こまめに連絡を取り合いましょう

よりよい介護のために、心身の状態をこまめにチェック。

体調の変化に気づき、よりよい介護につなげるために、日常的な健康管理を行いましょう。物をよく落とす、排泄トラブル、物忘れなど、高齢になると、身体にさまざまな変化が起こります。趣味や嗜好などは「その人らしさを尊重したケア」に役立ちます。 ウィスパーなら、睡眠や外出時などの日常生活の中で起こる吸水ケアやUI(尿もれ)の症状を快適にサポートすることができます。

☑日常的な健康管理としてチェックしておきたいこと

  1. まいや疲労感など、受診に至らないような体調不良

  2. くしゃみや咳でUI(尿もれ)が起こる

  3. 急に強い尿意があり我慢できずにUI(尿もれ)が起こる

  4. 怒りっぽくなった、落ち込みが激しくなったなど気分の変化

  5. 飲酒、喫煙習慣の変化(好む酒と酒量、煙草の種類や本数について)

☑日ごろから気にかけておきたいこと

  1. 食事の量や回数、好きな食べ物など

  2. 外出の頻度や行き先、一緒に行く人など

  3. 散歩、体操など続けている運動

  4. 趣味や仕事、地域での役割など、楽しみややりがい

いつまでも“その人らしく”あってほしいから。

介護に必要な、その人らしさを尊重したケアとは「その人らしい生き方」を支援すること。これまで歩んでこられた人生を、いろんな角度から理解し、誇りをもって暮らせるように支える──そこには、家族だからこそできる「自立支援」「尊厳の保持」があるのではないでしょうか。

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医療費控除についての記事はこちらをお読みください。

紙おむつや吸水ケアパッドの医療費控除について

株式会社シンマン 代表取締役 新増 浩二

【略歴】

2001年 近畿大学商経学部経営学科卒業

2007年 介護福祉士取得

2008年 株式会社シンマン設立

【現在運営事業】

・G-ケア居宅介護事業所(訪問介護、居宅介護、重度訪問、移動支援事業)

・G-ケア相談支援事業所

・G-Ns訪問看護事業所

・G‘sホーム

http://www.shinman.co.jp