監修：医療法人葵鐘会
妊娠中や出産後のUI（尿もれ）はごくふつうのこと
UI（尿もれ）は、妊娠・出産後の女性の多くの方が経験しています。「恥ずかしいから」とひとりで悩まず、原因と対策を知り、毎日を快適に過ごしませんか。
UI（尿もれ）を健康的にコントロールする方法を、産婦人科の看護師長にお伺いしました。
妊娠・出産とUI（尿もれ）の関係
妊娠や出産によって女性の身体は大きく変化します。UI（尿もれ）はその中のひとつで、妊娠・出産を経た女性の多くが経験します。妊娠すると、赤ちゃんの体重によって骨盤底筋が圧迫され、くしゃみや咳などでUI（尿もれ）することがあります（腹圧性尿失禁）。また出産時には、赤ちゃんが産道を通ることによって骨盤底筋がダメージを受けるため、産後にも起こりやすくなります。出産時、特に原因になりやすいのは、初産や、大きな赤ちゃんの出産、2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠する多胎妊娠、経腟分娩の際の長時間のお産・難産など。帝王切開で出産した場合でも、UI（尿もれ） になることがあります。
産後のUI（尿もれ）は、出産によって尿道を支える骨盤底筋がゆるむことで起こりやすくなります。骨盤底筋を強化するには、ケーゲル体操をはじめとした骨盤底筋トレーニングが効果的。骨盤底筋を鍛えれば、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の予防や改善に役立ちます。
また妊娠中は、UI（尿もれ）を気にしすぎて水分摂取を控えると、膀胱炎や、血栓（血のかたまり）ができやすくなるため、注意が必要です。血栓が血管に詰まると血栓症になり、心筋梗塞や脳梗塞、肺塞栓症など重篤な疾患を発症するおそれがあります。妊娠中は、適切に水分を摂取し、こまめにトイレに行くようにしましょう。
★骨盤底筋トレーニングや骨盤底筋強化の方法については、それぞれの記事もご覧ください。
UI（尿もれ）について、もっと話そう！
UI（尿もれ）の話しは友人同士であってもなかなか話題にしづらいもの。けれど誰にでも起こりうることとして広く認知されれば、もっとオープンに話せるようになるのではないでしょうか。日常生活に支障が生じるようなら、まずは気軽な気持ちで、かかりつけの産婦人科医などに相談してみましょう。「妊娠・出産後のUI（尿もれ）は起きやすいこと」として、それぞれの症状や原因に合った改善策がきっと見つかるはずです。
ウィスパーはママにぴったりの専用品！
妊娠・出産後のUI（尿もれ）には、吸水ケア専用品を使いましょう。生理用ナプキンなどの代用品は、尿の吸収・消臭に不向きのため、おすすめできません。ウィスパーなら、パンティライナー、尿ケアパッドなどさまざまな吸水量や長さが異なる製品をラインナップ。自分に合った専用品を見つけて、UI（尿もれ）の悩みを改善しましょう。
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＜記事監修＞
医療法人葵鐘会
「安心して産み、育てる社会へ」
葵鐘会（きしょうかい）では、地域の特性に応じた産科医療施設を各所に整備し、「ベルネット」として連携を図り、どこでも高いレベルの医療とサービスを受けられる環境を提供することで、地域医療の発展と高度化に貢献しています。